こんにちは。
中学受験に向けて、どこの学校を目指すか――これは、思っている以上に大きなテーマです。
「偏差値は足りる?」「通学できる距離?」「うちの子に合ってる?」
いろんな角度から検討していくうちに、親のほうが迷子になりそうなことも…。
そんな経験もふまえて、今回は志望校選びのポイントを、私が調べたことをもとにまとめてみました。
今まさに検討中の方の参考になれば嬉しいです。
1|偏差値と実力、バランスよく見てみる
まず最初に考えがちなのが「偏差値」。
模試の結果などを見ながら、以下のようなバランスを意識すると、現実的なラインが見えてきます。
- チャレンジ校:今の偏差値より+5くらい
- 実力相応校:今の偏差値と同じくらい
- 安全校:今の偏差値より-5くらい
あくまで目安にはなりますが、サピックス、日能研、四谷大塚など、通塾している塾の偏差値表を参考にしながら、総合的に見ながら判断するのが大事です。
2|学校の雰囲気や方針も大事
その学校が、どんな教育を目指しているか。
そして、お子さんに合うかどうか。これは数字だけでは見えないところ。
- 難関大学を目指す進学重視の学校
- 人間力を育てる全人教育系の学校
- 宗教を背景とした学校
- グローバル教育に力を入れている学校
など
学校説明会などに参加してみると、それぞれに個性があることがわかり、「ここ、合いそうかも」という直感が得られることもあります。
見学会や文化祭で在校生に話を聞くのも、とても参考になります。
3|通学時間は、毎日のことだから
朝の満員電車や乗り換え、帰宅時間……中1から6年間通うことを思えば、片道1時間以内が目安になりそうです。
チェックポイント
- 乗り換え回数と所要時間
- 朝の通勤ラッシュ時の混雑状況
- 帰宅時間が遅くなる場合の安全性
- 交通費の年間負担額
通勤ラッシュの逆方向だと、通学時間で読書や予習などに充てられてゆとりが持てたりします。
実際に平日同じ通学時間にルートを親子で試してみるのもおすすめです。
ちなみに、これまで説明会で訪れた難関校では、2時間以上かけて通学されているお子さんもいましたので、通学可能な距離というのは人それぞれだとも感じました。
4|大学進学実績は、少し引いた目線で
進学実績=東大◯人!だけでなく、
- 現役合格率:浪人生を含まない現役での合格実績
- 進学先の多様性:国公立大学・私立大学のバランス、海外を検討している方はこちらも重要
- 医学部合格実績:医師を目指す場合は重要な指標
- 卒業生数に対する合格率:学校規模を考慮した実績
など、見方を変えると、その学校の教育力がより立体的に見えてきて、
お子さんの未来がどのように広がっているのかイメージが湧いてきます。
大学入試制度の変化によって、従来の進学実績が参考にならない場合もあります。
最新3年間のデータを重視するのもポイント。
5|学費と6年間の費用も確認
私立中学は、学費以外にもけっこう出費があります。
- 入学金・授業料・施設費
- 制服、教材、行事、研修旅行
- 部活やクラブ活動費
- 塾・家庭教師などの追加学習費用(必要に応じて)
ざっくりですが、6年間で500〜800万円程度かかると言われています。
各学校のHPやパンフレットで目安をつかんでおくと安心です。
6|部活や課外活動もチェック
お子さんが運動系なのか、文化系なのか。
部活や学校の特色活動(模擬国連、ボランティアなど)も、日々のモチベーションに大きく関わってきます。
- 運動部:野球、サッカー、バスケットボール、テニスなど
- 文化部:吹奏楽、演劇、科学部、パソコン部など
- 特色ある活動:ディベート、模擬国連、ボランティア活動
中には「部活が強豪で、思ったよりも忙しい…」なんてことも。
体験談やSNSなどを見ておくのも手です。
7|入試制度との相性を見てみる
学校によっては、
- 2科目(国・算)
- 4科目(国・算・理・社)
- 思考力入試
- 英語入試
- 適性検査型(公立中高一貫校との併願)
など、入試スタイルに幅があります。
得意科目が偏っている場合は、「どの形式が合うか」で受験戦略が変わってきます。
8|実際に学校に足を運ぶ
オンラインでも情報は得られますが、やっぱり行ってみるとわかることがたくさん。
- 校舎や施設の雰囲気
- 生徒さんの表情や様子
- 先生の距離感
- 授業風景
- 通学路の安全性
「なんとなく、ここ好きかも」
そんな気持ちも学校選びには大事なポイントだと思います。
親御さんだけで行く場合はのポイントは、そこにいる学生とご自身のお子さんを重ねてみるようにすると、合っているかどうかイメージが湧きやすいです。
また、直接質問ができるよい機会なので事前に用意しておきましょう。
質問内容の例
- 補習や進路指導の体制
- 進路変更への対応
- 保護者との連携体制
9|併願校は、少し余裕を持って
併願パターンは、リスク分散の意味でもレベルの異なる複数の学校を用意しましょう。
- チャレンジ校(1〜2校)
- 実力相応校(2〜3校)
- 安全校(1〜2校)
体力面・精神面もかなり削られるので、適度な休息日を設けるなど無理のないスケジュールを組むことがとても大事です。
10|志望校を決めるまでの流れ
遅くとも小学6年生の夏休み前までには、志望校を絞り込んだ方がいいようです。
- 春〜夏:見学・説明会などで情報収集
- 夏〜秋:第一志望校を決定・併願校候補を5〜7校検討
- 秋〜冬:第一志望校を最終決定・併願校(5校程度)を決定
塾からは、夏終わりには第一志望と併願校数校はある程度決めるが、大幅な変更でなければ11月に変えても間に合うと言われています。
併願校については、実際に出願するギリギリにその時のコンディションで変更する場合があるのもよく聞く話です。
最終的な志望校選びは、お子さんの意思を尊重しながらも、家族全員で十分に話し合って決めることが大切です。
まとめ:わが家にとっての「ちょうどいい学校」を
偏差値や進学実績も大切だけれど、
わが家に合う学校ってどこだろう?という視点も忘れずに。
見た目の華やかさよりも、毎日の生活がしっくりくる場所。
お子さんが自分らしく過ごせそうな学校。
そんな視点で見ていくと、ちょっと肩の力が抜けるかもしれません。
わが家では、今まさに、ここに書いた内容で検討しているところです。
同じ状況のみなさまへ少しでも参考になればうれしいです。
「うちはこう考えましたよ」という声も、ぜひコメントなどで教えてくださいね。
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