こんにちは。
そろそろ取り組み方を考えたい「過去問」について。
中学受験において「過去問」は、単なる問題集ではありません。
それは、志望校の出題傾向・相性・戦略を知るための最高の教材であり、正しく活用することで合格に大きく近づけるツールです。
息子が通っている早稲田アカデミーからは、夏の保護者会で詳しく話すのでそれまでは手をつけないようにと言われていますが、私なりに事前に調べてみました。
今回は、私自身が調べた情報をもとに、過去問の使い方、始める時期、必要年数、出版社の違い、分析法までをまとめました。
※塾での保護者会でのお話は、後日投稿予定です。
1. なぜ過去問が必要なのか?|目的とメリット
過去問を解く目的は「志望校の傾向を体得する」ことにあります。
出題傾向を把握する
- 出題分野の偏り(例:図形が頻出など)
- 記述式か選択式か
- 難易度・問題構成の特徴
本番を想定した時間配分を練習できる
- 制限時間内でどこに時間をかけるかを身につける
学校との“相性”を確認できる
- 偏差値は届いていても、問題との相性が悪いと得点につながりにくい
弱点発見 → 学習計画に役立つ
- 特定単元のミスが多い、記述で点を落とすなどが可視化できる
2. いつから始めるべき?|おすすめの開始時期
小6の9月〜10月が本格スタートの目安
- 夏までに基礎を固め、秋から本格的に過去問演習へ
- 特殊な形式の学校や難関校は夏から前倒しもアリ
スケジュールの目安
時期 | 内容 |
---|---|
7〜8月 | 志望校を絞る/過去問を購入 |
9月 | 第1志望校から解き始める |
10〜11月 | 実力相応校・併願校も加える |
12月〜1月 | 仕上げ・解き直し・併願校対策 |
3. 何年分解けばいい?|目安と優先順位
- 第1志望校:5〜10年分(できれば10年)
- 第2・第3志望校:3〜5年分
- 最低でも3〜5年分は解いて傾向把握が必要
科目別の解き方の優先度
- 国語・算数:最優先で複数年解く
- 理科・社会:直近3〜5年分で形式と傾向を確認
- 時事問題の有無などもチェック
4. 過去問の正しい解き方|本番のつもりで取り組む
📌 準備
- 赤本(過去問集)を用意
- 解答用紙をコピーして本番形式にする
過去問コピー問題も別記事で取り上げようかと思うほど大変そう。。
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📌 解くときのポイント
- 必ず時間を計る
- 静かな環境で、試験本番と同じ緊張感を持って
- 大問ごとの時間配分意識も練習
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📌 解いた後が大事!分析ステップ
- 採点・自己評価
- なぜ間違えたか分析(知識不足/ケアレスミス/時間不足)
- ノートにまとめて定着
- 同じ問題を後日もう一度解く
5. 分析の仕方|得点アップに直結する方法
分析ポイント | 内容 |
---|---|
出題分野分析 | 頻出単元を把握して重点対策に活かす |
問題形式分析 | 記述・選択・論述の割合と特徴を確認 |
難易度分析 | 問題を基礎/標準/応用に分類 |
時間配分分析 | どこに時間がかかりすぎたかをチェック |
正答率分析 | 得点のとれた分野・取れなかった分野を可視化 |
💡 初回は正答率30〜50%が普通。落ち込まず「分析重視」で!
6. 過去問集の選び方|声の教育社と東京学参
出版社 | 特徴 |
---|---|
声の教育社 | 定番の赤本。オレンジの表紙。解説が詳しく、書店で手に入りやすい。 |
東京学参 | 年数の掲載が多め。入試データ分析がやや細かい傾向。 |
✍ 書店で見比べて、お子さんが見やすい方を選ぶのがおすすめ。塾からの指定がある場合は従いましょう。
7. 購入方法と注意点|意外な入手ルートも?
- 書店・ネット購入が一般的(夏に出揃う)
- 説明会での無料配布・割引販売もチェック!
- 塾によっては指定の出版社や販売あり
- 古すぎる過去問は傾向が異なることがあるため注意
8. 過去問は「解いた後」が本番!
過去問は、ただ「問題を解く」だけでは意味がありません。
“分析と対策”を繰り返していく中で、入試に必要な「実戦力」が身についていきます。
また、志望校との相性や、自分の成長度を客観的に測ることができる貴重な教材です。
ぜひ、お子さんと一緒に「参考書以上の一冊」として活用してみてください。
今後について
我が家も、まだ塾からの正式な過去問スケジュールは受け取っていません。
夏の保護者会で詳細な説明がある予定なので、その際には実際の進め方や家庭での取り組みの様子も改めて投稿します。
おまけ
学校選びの参考のために購入したこちらの本、過去問への取り組み方もとってもわかりやすい!
我が家でも読んで参考になった一冊です。
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