こんにちは。
先日、筑波大学附属駒場中学校(筑駒)の学校説明会に行ってきました。
正直なところ、昨年まではまったく行くつもりも受けるつもりもなかった学校。
息子に「筑駒はどうする?」と聞いても、「いや、受けることはないかな〜」という反応でした。
ところが、今年になって成績が安定してくると「受けてみたいかも」と少し気持ちに変化が。
入学したいという強い意思まではないようですが、少しでも関心があるのなら一度見ておこうと思い、これまで情報をほとんど持っていなかった筑駒の説明会に参加してきました。
全くリサーチしてこなかったので、私も夫も初めて訪れました。
説明会概要
筑駒の学校説明会は年に1回、10月の土日に開催されます。
2日間で5回に分けて実施され、後日オンラインでの映像視聴も可能とのこと。
(視聴可能とこちらに記載がありました → 筑駒 公式サイト)
まずは副校長先生からお話がありました。
「東大進学率」などの話題が出ることもありますが、学校としては“そこではない部分”を大切にしていると強調されていました。
生徒たちは自主的に活動を見つけ、科学オリンピックや研究大会などに挑戦し、結果を残しているとのこと。
「好きなことを見つけて没頭できる生徒に来てほしい」という言葉が印象的でした。
文化祭は高3が中心となって企画・運営しており、中1・高1では水田学習も行うなど、大学受験とは直接関係のない学びも多く取り入れられています。
「大学卒業後を見据えた教育」を重視している、という筑駒らしいお話でした。
学校生活
次の教務部長の先生からは、学校生活についてです。
授業は月〜金が50分×6時間で、朝会・終会はありません。
土曜は隔週で登校があり、「水田学習」や「地域研究」などの総合学習が行われます。
・学食はなく、基本はお弁当持参(最近は注文弁当の利用も可)
・中学は120名3クラス、高校は160名4クラス構成
・習熟度別クラスはなし
・カリキュラムは標準通り。英数だけ多めに授業時間を取ることもない
筑駒の教育方針は“教養主義”。
体験を通して豊かな人間性を育てたいという思いが根底にあります。
中1〜高2の間は文理分けもなく、先取り授業も基本なし。
ただし、生徒の質問や意欲によっては大学レベルの内容に発展することもあり、まさに双方向の学びが行われているようです。
通常のテキスト通りでは面白くないと、教員自作プリントの活用も多いのだそうです。
先生方の多くも筑駒出身とのことで、学校全体に「筑駒らしさ」が受け継がれている印象を受けました。
生徒会の話と印象に残った点
中学生徒会の方からもお話がありましたが、これも先生の事前チェックなし。
まさに筑駒の“自由さ”を象徴する場面でした。
印象に残った内容を少し紹介します。
・校外学習は毎年実施(東北・関西など)
・校則はわずか2つのみ:「授業中ガム禁止」「校内は上履きを履く」
・部活動はゆるく、兼部もOK。
運動部と文化部を掛け持ちしている生徒も多く、複数の部活に所属している人も。
・入試本番の教室は寒いので、カイロを持っていくのがおすすめとのこと!貴重な情報でした
見学を終えての感想
校舎はやっぱり古いですね。敷地内は緑が多く少し鬱蒼とした印象も。
それでも、水田があったり、自然の中でのびのびと学べる雰囲気が感じられました。
説明の合間に見せていただいた行事の動画からは、生徒たちの明るく自由な様子がよく伝わってきました。とても楽しそうに盛り上がっていました。
“自由の中にある責任と自主性”が育まれている学校。
「勉強ができる」だけでなく、「自分の軸を持って学ぶ」筑駒の魅力を改めて感じました。
息子は塾の講座があったため今回は同行できませんでしたが、10/31〜11/2に文化祭があるので、一緒に足を運んでみようと思います。
今回は、校内見学がなかったので色々と見て回れるのは私も楽しみにしています。



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